
エグゼクティブコンサルタント 小崎 嘉大 様
プロフィール:大手求人広告会社ディスコ(現キャリタス)やJACリクルートメントを経て、タイグロンパートナーズに入社。
Q.タイグロンパートナーズに入社しよう思った理由は?
社長の熱意と新規事業の立ち上げに魅力を感じて
人材業界に興味を持ったのは、学生時代の就活で苦労したこともあり、求職者の気持ちに寄り添う仕事がしたかったから。当社に入社した理由は、野尻代表からお誘いをもらったことがきっかけです。多くのお誘いをいただく中で、「金融がメインの当社で製造業の立ち上げに貢献して欲しい」と、何度もお断りしても熱心にお誘いをいただき、私としてもゼロからチームを創って新規事業を立ち上げることに魅力を感じて、入社を決めました。
Q.タイグロンパートナーズの良さは何だと思いますか?
自由な社風と社長の人柄
自由な社風である点と、野尻代表の人柄ですね。各自の能力を信じて任せてくれますし、自由にやらせていただける点は感謝しています。また、将来、コンサルタントを目指す新卒を始めとする若手リサーチャーと一緒に仕事をする中で、そのメンバーの成長を実感する機会が多いことも、刺激になっています。それから、成果主義である点も、余計なストレスがかからず自分には合っていると感じます。
Q.KAWARUKA竹下代表との出会いの始まりは?
生意気だけれど気持ちは一流の後輩
私が竹下君と最初に出会ったのは今から13年前、キャリタス(当時ディスコ)に在籍していたときです。私は建設・不動産業界を主にサポートするチームに所属していて、そこに彼が新卒社員として入ってきました。第一印象はとにかく生意気な奴でしたね(笑)。ちょっとコミュ障気味で尖っていて、言いたいことや思いがあってもうまく伝えられない、でも自分を分かってもらおうと必死で努力している様子が印象的でした。
面白かったのは、太っていた高校時代の自分の写真をいつも持っていたこと。一念発起してジムに通って1年間で40キロ以上落としたらしいですが、仕事に対してもとてもストイックで、前向きな気持ちと体力で突っ走れる子でした。
これまでに何人もの後輩を見てきましたが、彼は自分でエンジンを回して走り続けることができる人間。そういうタイプってなかなか少ないんですよね。
顧客に持っていく見積書の書き方でぼくに叱られたとき、目の前の見積書をぐちゃぐちゃに丸めてゴミ箱に投げ捨てて、振り向きざまに舌打ちをして部屋を出ていったなんてエピソードもあります(笑)。ぼくに向かってそんなことをした後輩は今も昔も竹下君だけでしたね。
私がキャリタスを退職するときには、後輩の中で一人だけ竹下君がブルックスブラザースのハンカチを贈ってくれて、「お、こんな奴だったんだ」と思いました。

Q.KAWARUKAに社員研修を依頼した理由は?
新卒社員のスキルアップと意識改革を期待
当社では、新卒入社した社員はまずコンサルタントの下にリサーチャーとして配属されます。彼らが1年後にどれほど成長できるかは、直属の上司であるコンサルタントの力量に左右される現実がありました。実力主義の会社なのでモチベーションが維持できずに退社してしまう子も多く、なかなか新卒社員が定着しない現実がありました。
辞めるのは本人の意志なので仕方ない面はありますが、スキルの基本や仕事の面白さを知らないまま辞めてしまうのはとても残念ですよね。
当社は新人でも比較的高い年俸がもらえる企業なのですが、それに甘えて「会社にいれば成果を出せなくても給料がもらえる」といった意識の子も多く、この状態をどうにか変えられないかと考えていたときに、かつての後輩だった竹下君が教育研修の会社で活躍していたことを思い出しました。私はリサーチャーを育てる立場として権限も与えられていたので、野尻社長に相談してから竹下君に声をかけたんです。
社内の上司が新人を指導する場合は、どうしても「成果を出すにはどうすればいいか」ということばかりに目が行きがちになります。新人にとっては耳が痛いことも多いのでどうしても反発が出ます。そういう点でも教育を外部に委託することにはメリットがありました。
Q.研修の成果はありましたか?
新卒退職者がゼロに。売上面でも大きな効果
竹下君には、社員たちにビジネスマインドを身につけてもらうところからお願いしました。とくに、給与に見合うだけの成果を出すことの大切さを理解してもらう意識改革をお願いしました。
去年研修を受けた子たちは一人も脱落することなく、今も高いモチベーションを持って会社で頑張ってくれていますし、コンサルタントとして4人がデビューできました。彼らが1年間で獲得した売上実績の面でも、確実に成果につながっているので、研修の効果は本当に絶大だったと思います。
ベテランコンサルタントからも評価の声が寄せられています。研修を受けた子たちは一つの仕事がうまく行かなくても落ち込むことなく、気持ちを切り替えて次のことに挑戦し挽回しようとする、それをやり切れるマインドに変わってきたというんですね。彼らなりに自分でエンジンを回して走れるようになったのは、まさに理想の形です。

Q.研修の内容についての印象は?
丁寧なフォローアップにも安心感
去年は手探りの面もありましたが、今年はそれを下地によくやってくれていると感じます。去年の研修を経験した先輩たちが今回は後輩を引っ張ってくれているので、研修の成果もすごく出ましたね。去年研修を受けた彼らが1年間で成長した結果だと思います。
ただし、重要なのはむしろ研修が終わってからなので、竹下君とは定期的にコミュニケーションを取りながら、年3回のフォローアップ研修をやってもらっています。竹下君はこちらの価値観を分かってくれているので、安心感はありますね。
Q.転職を扱う御社が、新卒を育てる意義は何ですか?
企業の成長循環の仕組みづくりに不可欠
この業界は皮肉なことに、転職をサポートする我々自身はまったくキャリア形成ができないんですよ。また、人と向き合って場合によっては深いところまで関わっていく仕事なので、どうしても適性というものがある。成果が上がらなければすぐにクビになるので、社員の勤続年数は2年か20年か、といった極端な世界。だからそもそも人材を育成しようという文化がないんです。
けれどそれでは会社を成長させることができません。社員に会社の文化やDNAを理解してもらい、ロイヤリティ(愛着)を感じて成果を出していく組織を作るには、やはり新卒から育てるのが一番なんです。
そのために当社では、新卒社員はリサーチャーとして2~3年の助走期間を経験してからコンサルタントにデビューするという仕組みを作ろうとしており、KAWARUKAによる研修が加わってようやくそれが回り始めたところです。

Q.タイグロンパートナーズをどのようにしていきたいか、ビジョンなどがあればお聞かせください。
当社のプレゼンスを高め、業界全体のレベルアップを
まずは、「製造業=タイグロンパートナーズ」というブランドを作っていきたい。そして、コンサルタント全員が候補者に「会えて良かった」と思ってもらえるサービスを提供できるようにしたい。転職エージェント市場で当社のプレゼンスを高め、さらには世の中における人材紹介業のレベルや知名度を上げて、結果的に誰もがこの業界に入りたい、と思ってもらえるようにしていきたいです。
Q. KAWARUKAに期待することは?
中小企業への支援で、日本を元気にしてほしい 日本の経済を元気にできるのはやっぱり中小企業だと思うんです。そこに優秀な人材を入れて人も企業も成長してもらいたいから、ぼくも今のこの仕事(製造業の人事コンサル)をやっている。竹下君もぜひ、研修や組織コンサルの分野で、地元の中小企業の社長さんたちとぶつかりあって日本を元気にしていってほしいですね。